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2013年8月4日日曜日

言志四録 3−13 一燈を頼め

お仕事のみなさま,お勉強中のみなさま,今日もおつかれさまです。
夜は1日を振り返る機会としたいものです。

そこで,私が受験中に心の拠り所としてきたフレーズをご紹介していきたいと思います。
当面は言志四録からご紹介します。

では言志四録3巻−13(講談社学術文庫)より

一燈を頼め
一燈を提げて暗夜を行く。暗夜を憂うる事なかれ。ただ一燈を頼め。

訳(私見)
暗い夜をひとつだけの提灯を提げて歩いて行く。このとき,道行く先の暗さを不安に感じてはならない。目の前にあるただひとつの提灯こそ頼りとして,ただひたすら進んでゆけばよいのである。


私はこの言葉が特に好きです。

私たちに置き換えて言うならば,
暗夜とは受験そのもの,その先の法曹界の先行きの不透明さそのものです。
一燈とはなんでしょうか。私は道筋を照らす何らかの頼りとなるものだと思っていました。
過去問集,基本書などもありますが,条文や判例,そして自らに教えを授けてくださった先生方がより思い浮かぶのでした。


あれこれと手を出して,何も身につけられないのが論外なのは言うまでもありませんが,ここでは深くは触れません。

条文,判例を例に考えれば,
私たちは条文のみを頼りに事例問題を解き,判例を頼りに具体的な事例を処理していきます。この事例問題には,この条文・判例を適用していくしかないと1度考えたならば,それを頼りにその事例の細部まで分析を突き進めるしかありません。

先生方を例に考えれば,
私たちはともすれば自分の道がこれで正しいのか,迷うことが多々あります。このまま進んでいいものか,別のもっといいやり方があるのではないか,悩みは尽きないものです。

しかし,そういった時間は,ひとつのことを突き詰めて合格に近づく道を不用意に険しくしてしまいます。1度やると決めたら,それを誰にも負けないくらい追求するしか道はないと思います。

私は各科目でメンターとなる先生を決めていました。何かあるときはその先生に相談し,自分ではわからない,自らの状態などを確認してきました。

では,明日も良い日となりますように☆
今日もおつかれさまでした!

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